【採点を入れるな】カラオケの真の楽しみ方。歌うことに向き合う

こんにちは。Aisthland(エイスランド)の民です。

みなさんカラオケに行ったとき、採点、入れますよね?無意識に最初に入れているか、もしくは一曲目を入れた後に「あっ、入れ忘れてる…」となり曲をやり直してまで入れる。そこまで採点を入れることが当たり前になっているわけです。複数人でいくときも「採点いれるー?」などという問いが発生することは珍しいと思います。

なぜ採点を当たり前に入れるのか、あえて考察

なぜそこまで採点を入れることが常習化しているのでしょう。あえて考え直してみることにします。

「なぜ採点を入れるの?」という問いに対して、まず率直に

・あった方がいいから

と答えられることが多い気がします。つまりせっかくなら入れようよ、ということですね。音程バーが出てリアルタイムで自分の音程があっているか判断できるし、ビブラートなどの加点の表示もある。そして何と言っても、最後に点数がバン!と表示される。機能てんこ盛りです。

このように採点を入れることで加わる機能を振り返ってみると、私たちが採点に何を求めているか見えてきます。それは

・自分の歌をわかりやすく評価してほしい

ということです。まあ”採点”という字義がそもそも評価することなので、今更何を、という気持ちもありますが、あえてそこを見つめてみると、「私の音程はあってる?」「私の今のやつ、ビブラートになってるの??」「今の歌、端的にいって良かった???」と機械に訴えかけている様子が見て取れます。

ではなぜ評価を求めるのかといえば、

・自分の歌を世間の価値観に収めたい

という気持ちがまずあると思います。点数は今、世間でのわかりやすい「歌上手さ」になっているのです。だから世間的に上手いとされる90点台に乗って安心したい。そのような気持ちは大きいと思います。また

・シンプルにゲームとして気持ちいい

加点が入れば気持ちいい。90点出れば気持ちいい。それに尽きるのかもしれません。

ではここから私の時間です。

採点は「歌うこと」に向き合わなくさせる

私の主張の根幹は、とある分岐に尽きます。それは、カラオケに何をしに行っているのか、「採点ゲーム」をしに行っているのか、「歌うこと」をしにいっているのかという分岐です。「採点ゲーム」が目的なら何も言うことはありません。

ただ私はカラオケに”歌い”に行きます。そして採点ゲームよりも、”歌う”ことに集中したほうが行為として深みがあり、しかも”歌う”ことに集中することでしか点数自体も上がらないと思うのです。

試しに採点を切ってみよう

試しに採点切って、一曲好きな曲を集中して歌ってみましょう。普段、採点を入れて、たくさんのことに気をとらわれていたことに気づくはずです。

  • 常に音程バーに集中する
  • ロングトーンはバーの終わりまで
  • 加点つけようとビブラートに奮起
  • 「このままじゃ90乗らない…」

こんなに”歌う”こと以外に気をとらわれていたとは!となります。つまり”歌う”とは、頭の中にあるその曲の流れに合わせて、気持ちいいように、口から音を出すことだと思うのです。そしてその気持ちよさを追求することが、結局点数にも直結するわけです。

自分の歌がちゃんと聞こえる

採点を切って集中してみると、歌いながら自分の歌がちゃんと聞こえることがわかります。すると発声の仕方なども工夫したくなって来ます。「ここは囁くようにこんな感じで…」「ここはドン!っと」など頭の中に流れる歌手の歌い方に寄り添うように歌い方にこだわり持ってきます。すると、それがそのまま高音域の発声や複雑な部分をリズムよく歌い切ることに繋がります。

このことを採点を入れたときと対比させると、採点というのは、歌を音程、加点の2要素に単純化することであり、そのことにより、本来あるべきパラメータたちが見えず、歌に対する追求を浅いままにしてしまうということになってしまうと考えます。

結論

とにかく採点を切って歌ってみてください。健全な気持ちよさを見つけられます。カラオケには”歌い”に行きましょう!